目次:
1.初期設定
2. 独自の機能(TAB補完以外)
3. TAB補完機能
3'. TAB補完機能の設定
4. ショートカットキー
4'. ショートカットキーの設定
5. スクリプトの設定
6. 注意・補足

資料リンク

A short manual for TEXworks

TeXWorks Scripting (QtScript) and related

1. 初期設定

まず、c:\W32tex\bin の中から、texworks.exe を探して、ショートカットを作っておく。 それを立ち上げて、コード設定を行う。下図のように「編集」から「設定」を選ぶ:
すると、下図のようになるので、
「エンコーディング」から、「Shift_Jis」を選択し、「行番号表示」にチェックを入れて おき、スペルチェックをなしにし、「OK」ボタンで設定する。 つぎに「プレビュー」のところから、表示を「ウィンドウサイズに合わせる」を選択し、 「OK」ボタンを押す:
あとは必要なファイルを D\&D してもよし、メニューから読み込んでもよしで、\TeX のソースファイルを完成させる。左上の緑三角の実行ボタンを押せば、右側に出来上がったPDFが表示される。後々、スクリプト実行も使いたいので、さらに次の設定もしておく:

2. 独自の機能(TAB補完以外)

● 対応括弧閉じ括弧のところにカーソルがあるとき、CTRL+B で対応する括弧まで戻って文字列を選択してくれる。
【例】 


● コメント選択部分をコメントにするとき、CTRL+SHIFT+] 逆に取るとき、CTRL+SHIFT+[

テキスト-PDF 対応 右側の虫眼鏡ツールで右クリックすれば、虫眼鏡で見ている部分のソース部分に移動できる。

エラー対応 コンパイルエラー時に最下段に入力窓が出るので、そこでエンターキーを押すと、編集の該当画面にジャンプする。h エンターを入力すると、help が出る。

PDF標準表示 印刷時など通常の表示にしたいときは、「スクリプト」→「Open in default viewer」を実行する。

スクリプト実行 例えば、toggle Bold(選択部分を太字にしたり解除たり)は下図のようにするか、そのショートカット CTRL+SHIFT+B でできる:

3. TAB補完機能

begin-end補完  最初にbを打ってbegin-end環境の最初の何文字か(0文字でもよい)を打った後、 TABキーを押すことによって、環境が実現される。引き続き、TABキーを押していくと次の候補になる。ただし、この操作を持続するためにplace holder と呼ばれるコード(で表示される)が入るため、確定後は消しておく必要がある( place holder へはCTRL+TAB で移動できる。 DELはplace holder消去)。
【例1】 baliと打った後、TABキーを打っていくと次のように変化する:

align, align*, alignat, alignat*, aligned, alignedat, alignedatの後に[ ] の順で変化

【例2】 表組: \begin{tabular}{|c|c|}\hline a&b\\\hline c&d\\\hline\end{tabular} は以下のように打つ:

bt TAB|c|c|→ \hline CTRL+TAB a&b\\\hline c&d\\\hline DEL CTRL+TAB DEL

特殊入力  たとえば次のように入力できる(place holder へは CTRL+→ で移動):

【例】分数  frac TAB a CTRL+→ b DEL

で分数になる

その他キーワード  xの後にキーワードのアルファベットを入れると、TABキーで候補が出てくる。ギリシャ文字等に多用。

3'. TAB補完機能の設定

以下、TeXのインストール場所からの相対的なpathで示す:
\share\texworks\twdata\completionの中のいずれかのテキストファイル内に記述。様々な例示があるので参考にすればよい。

【例】 tikz環境 \share\texworks\twdata\completion\tw-latex.txt に次の一文を入れたらtik+TABで出てきて、間に書けるようにカーソルが設定される(placeHolderは使ってない)。

tik:=\begin{tikzpicture}#RET##INS##RET#\end{tikzpicture}

4. ショートカットキー

Ctrl+’
Ctrl+=
Ctrl+A
Ctrl+Alt+S
Ctrl+B
Ctrl+C
Ctrl+E
Ctrl+F
Ctrl+G
Ctrl+H
Ctrl+L
Ctrl+N
Ctrl+O
Ctrl+Q
Ctrl+R
Ctrl+S
Go to Preview
Show Selection
Select All
Save All
Balance Delimiters
Copy
Copy to Find
Find...
Find Again
Find Selection
Go to Line...
New
Open...
Quit TeXworks
Replace...
Save
Ctrl+Shift+E
Ctrl+Shift+N
Ctrl+Shift+R
Ctrl+Shift+S
Ctrl+Shift+Z
Ctrl+Shift+[
Ctrl+Shift+]
Ctrl+T
Ctrl+V
Ctrl+W
Ctrl+X
Ctrl+Z
Ctrl+[
Ctrl+\
Ctrl+]
Copy to Replace
New from Template...
Replace Again
Save As...
Redo
Uncomment
Comment
Typeset
Paste
Close
Cut
Undo
Unindent
Hide Output Panel
Indent
Ctrl+→
Ctrl+←
PgUp
PgDown
Home
Ctrl+Home
End
Ctrl+End
Ctrl+Z
PgDown
PgUp
1 word right
1 word left
1 screen up
1 screen down
文頭
先頭
文末
末尾
Undo
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4'. ショートカットキーの設定

\share\texworks\twdata\TUG\shortcuts.ini を書き直して、shortcuts.ini\share\texworks\twdata\configuration にコピーすればよい。書き方のサンプルがすでにあるが、例として、コンパイル(タイプセット)実行をF1にする場合、

actionTypeset = F1

と記入すればよい。

5. スクリプトの設定

\share\texworks\twdata\scriptsの中のいずれかのテキストファイル内にjavascriptもしくはluaなどのファイル(前者はちょっと特殊なQtスクリプト)で記述。様々な例示があるので参考にすればよいが、文章を変換させる場合エディタでの選択文字列が変数 TW.target.selection に入るので、それを操作(selection自体を操作するメソッドあり)してreturnで返す形のファイルである。保存後、スクリプトメニュー内の「更新」によって登録する。
ヘッダのコメント部分で命令の名前を付けるので、ファイル名を変えるだけではだめで、きちんとファイル内で// Title: Toggle Large のようにタイトルを付けることが必要。ショートカットも設定できる。

【例1】大文字小文字切り替えスクリプト toggleUL.js 
// TeXworksScript
// Title: Toggle upper/lower case
// Shortcut: Ctrl+Shift+U
// Description: Toggle upper/lower case by the top character
// Author: JF
// Version: 0.3
// Date: 2016-02-11
// Script-Type: standalone
// Context: TeXDocument

var txt = TW.target.selection;  
var len = txt.length;
var pos = TW.target.selectionStart;
var uc = txt.toUpperCase();
var lc = txt.toLowerCase();
if (txt==uc) { TW.target.insertText(lc);}
  else{ TW.target.insertText(uc);};
TW.target.selectRange(pos, len);
【例2】BBファイル作成スクリプト makeBB.js 
// TeXworksScript
// Title: Make BB
// Shortcut: Ctrl+Shift+E
// Description: make BB file by ebb
// Author: JF
// Version: 0.1
// Date: 2016-02-22
// Script-Type: standalone
// Context: TeXDocument

TW.system('cmd /c ebb "'+TW.target.fileName
.substring(0,TW.target.fileName.lastIndexOf('/')+1)+TW.target.selection+'"', true);
ただしこの例を走らせるには、最初の設定のように、スクリプトのシステムコマンドに実行許可チェックを入れておくことが必要
【注意】Windows10では走らないようです。個人的には緊急的にRubyで走るようにしていますが、ベースとなっているQt5.5がWin.10のsystem等の命令をサポートしたとの情報が入っていますので、そのうち解消するものと思われます。確認次第、色を変えて報告します。)。

上記の例も含めて便利なスクリプトのインストーラーをここにUPしています。解凍して実行ファイルを走らせてください。TeXのインストール場所に注意してインストールしてください。インストール後、スクリプトメニュー内の「更新」によって登録することを忘れないように(中にあるスクリプトの説明PDF)。

【例3】行のクローン CloneText.js (上記のファイルから改変。同じ行にとどまり、連続クローン可能に)
// TeXworksScript
// Title: Doublling Text
// Shortcut: Ctrl+Shift+Ins
// Description: Cloning the selected text
// Author: JF
// Version: 0.4
// Date: 2016-07-19
// Script-Type: standalone
// Context: TeXDocument

  var txt = TW.target.selection;
  var len = txt.length;
  var pos = TW.target.selectionStart;
  if(len>0){TW.target.insertText(txt+"\n"+txt);}
  else{
     txt=TW.target.text;
     st = txt.lastIndexOf("\n", pos-1);
     ed = txt.indexOf("\n", st+1);
     clone = txt.slice(st+1,ed);
     TW.target.selectRange(ed+1, 0);
     TW.target.insertText(clone+"\n");
     //TW.target.selectRange(ed+1+ed-st, 0);
     TW.target.selectRange(st+1, 0);
  }

6. 注意・補足

(1) completion訂正

全部をチェックしたわけではありませんので、たまたま見つけただけですが、TAB操作の、completionにおいて、begin-end環境の綴り間違いを見つけました。
multline, multline* 環境の2つの綴りが違っています。まさかそんな間違いはないと思っていたので、対処に時間がかかってしまいました。
具体的には、\share\texworks\twdata\completion\tw-latex.txt の中の37, 50, 290行目あたりの定義です。 multiline, multiline* と間違っていますので、begin,endの計10か所書き直してください。それからこれは個人的なことですが、僕はあまりplaceholderに魅力を感じていないので、この類の定義のはすべて外してはどうかと思います。わざわざplaceholder(点で表記)を消す手間が省けますので、個人的にはその方がありがたいです。
以上対処済みのファイルtw-latex.txtはここに挙げておきます。これは少し古いので、DLのページのtexworkscomp.zipを使ってください。 tikz, scope なども、tik、sco入力後のTABで出るようにしています。

(2) バージョンアップ

0.4台から0.6台に飛びましたが、マシンパワーがある場合には劇的にコンパイル処理が速くなりますので試してみてください(リンク0.6.1)。
texwork0.6.1のzipファイル
今までの設定を壊さないように、TeXworks.exe のみを入れ替えた方がいいです:
\share\texworks\TeXworks.exe